田植え体験を通して 文章 山下滉生
2023年6月27日(火)にサントアンスタッフ4名と、サントアン創業者の塚口裕子が管理する田んぼへ行き、有機栽培米の田植え体験をしました。三田市本庄地区にある、広さ一反ほどの田んぼです。私は、ほとんど田んぼに入った経験がなく、自然に触れ合う機会もほとんどないので、この体験にとてもワクワクしていました。
実際の作業は、手押しの田植え機で田んぼの大部分を植え、機械では届かない周りを手植えしました。私は初心者なので機械の使い方は分かりません。そこで裕子さんの甥っ子で、農機具を扱う仕事をされている塚口鷹信さんに使い方を教わりました。始めは機械に振り回されていましたが、数をこなすごとに綺麗にまっすぐ植えることができ、鷹信さんにも褒めていただけました。つい嬉しくなり、妻に写真を送って自慢しましたが、熱中症の心配をされ、嬉しいような悲しいような。その後の手植えでは低姿勢をキープして移動するため、負担がかかり足が攣りそうになり体力的にも大変でした。しかし自分の手で植えていくことで、より苗に愛着が湧き収穫がとても楽しみになりました。
今回はうるち米「初霜」ともち米「岐阜羽二重」の2種類を植えました。うまく成長すればおよそ400kgほど収穫でき、年間使用量には及びませんがサントアンのまかないやお菓子の材料として活用できそうです。
苦労がある分、喜びが倍になって返ってくる。まだ収穫したわけではありませんが、とても達成感のある田植え体験でした。今後もお米に限らずさまざまな食材の生産現場に行きたいです。その場でしか味わうことのできない経験や食材に対する知識を身につけ、生産者さんの想いを届けられるようお菓子作りに励んでいきます。