西日本洋菓子コンテスト2024 文章:藤本美南
2024年6月17、18日、洋菓子業界の発展とパティシエの技術力向上を目的とした西日本洋菓子コンテストが大阪市で開催されました。
コンテストは、ケーキや焼菓子の味覚審査、マジパン、チョコレート、アメ細工などの部門に分かれており、サントアンからは、味覚部門(アントルメ)に朱山さんと山下さん、マジパンデコ部門に河野さんと高次さんの4人のパティシエが出場しました。惜しくも入賞とはなりませんでしたが、真剣にコンテストに取り組む姿は私たち他メンバーの良い刺激となりました。今月号では味覚部門に出場した朱山さんと山下さんの思いと、私から見た2人の姿を紹介します。
味覚部門(アントルメ)では、その年のテーマをもとに、味の構成、食感のバランス、見た目まで全て一から考え、ひとつのケーキを作り上げます。何度も試作を繰り返し、感想やアドバイスの意見交換をすることでお菓子がより良くなっていく光景を目の当たりにしました。互いを高め合い、終始楽しそうな2人の姿がとても印象に残っています。
コンテスト当日は、審査員に必ず感想を聞きに行くそうです。新しい知識や技術を学ぶことで自分のお菓子の幅が広がると2人は話していました。コンテストへの出場は普段は見ることのできない他店のパティシエの技術を知るきっかけになります。2人を見ているとたくさんの刺激を受けて、新しい目標を見つける場所の1つがコンテストであり、この経験が日々の仕事に繋がるのだと感じました。「やってみようかな」 周囲にそう思わせる2人の背中はとても大きかったです。
来月号はマジパン部門の紹介です。河野さんと高次さんの作品に込められた思いを紹介します。お楽しみに。